霧笛が響き渡る、海峡。

春のように、霞んでいる
海峡には、霧笛が響いて
いました。

 

  かい、晴天に誘われて

紀淡海峡を、見に行きました。

以前から、晴れた日にぜひ見に

行きたいと想っていた、気持ち

に、背中を押されされました。

 

  とある、高台の公園に着き

紅梅が咲き始めた、道を辿り

海峡を、一望に出来る

展望台に、登りました。

 

  海峡は、まるで春景色のように

霞の中に、煙っていました。

 

  時折、行き交う船がやって来て

は、航路上の小さな舟々に霧笛で

報せます。その野太い音が海峡に

響き渡っていました。

 

  天気の良さにも、助けられ

飽きる事無く、行き交う船を

眺めていました。

 

  やがて、日差しが翳り始め

肌寒さに追われるように、後ろ

髪引かれる想いで、海峡を

後にしました。

 

  春霞の中を、行き交う船の

霧笛が響き渡る、春のような

海峡の風景を、切り取って

みました。